妊娠中の
異常 |
− バランスの取れた食事をすることが大切です−
|
1.妊娠前半期の 異常 |
1. 妊娠悪阻(にんしんおそ) |
つわりが悪化した状態をいいます。 |
2. 流産、切迫流産 | |
|
|
妊娠22週未満の分娩が流産です。症状が軽度で、まだ流産していない状態を切迫流産といい、はじめの微候は出血や下腹痛で、出血が少量のときは、茶褐色のおりもの程度のこともありま す。切迫流産は安静が大切です。症状により入院して治療を受けましょう。 |
3. 胞状奇胎 | |
|
|
胎盤のもとになる繊毛が異常に増殖して、ぶどうの粒状となり、子宮の中をみたします。 |
4. 子宮外妊娠 | |
|
|
子宮腔以外のところに妊娠した場合をいいます。 下腹痛とともに少量の出血がおこり、ときには激しい下腹痛と腹腔内出血のために顔面蒼白となり、気を失うこともあります。 |
5. 卵巣ルテインのう胞 | |
|
|
妊娠初期に急増するホルモンの影響で正常妊娠中でも卵巣がのう胞をつくって、ときには こぶし大になることがあります。 一般に卵巣のう種 と間違われやすいのですが、のう胞は妊娠16週ごろになると縮少して、 ほとんどは消失します。 |
2.妊娠前半期に |
|
次のような症状があったら、定期診査を待たずに 1)出血、褐色のおりもののあるとき 2)下腹痛、腰痛のあるとき |
3.妊娠後半期の 異常 |
1. 早産、切迫流産 |
|
|
妊娠22週以後37週未満の分娩を早産といいます。 前ぶれは、下腹部重圧 感、下腹部痛、腰痛や出血などですが、早産の多くは低出生体重児となるた め、このような症状があれば診療を受けましょう。 |
2. 妊娠高血圧症候群 | |
|
|
むくみ、たん白尿、高血圧が主な症状です。 胎盤のはたらきが悪くなるため、低出生体重児になることが多く、また早産、死産の原因 にもなります。 体重 が1週間で500g以上増えたり、尿にたん白が出たとき、最高血圧が140 以上、 最低血圧が90以上のときは注意しましょう。 減塩・高たん白食、水分の制限、心身の安静などが必要です。 |
3. 妊娠貧血 | |
|
|
妊娠すると鉄分が不足するので食事に気をつけましょう。程度によっては治療の必要が あります。 |
4. 骨盤位妊娠 | |
|
|
妊娠中期までは頭位でも骨盤位でも妊娠の継続に影響はありませんが、分娩のとき、骨盤位は頭位より異常が起こりやすいものです。 |
5. 多胎妊娠 | |
|
|
妊娠高血圧症候群、早産になる頻度が高く、低出生体重児が多くなります。 |
6. 前置胎盤 | |
|
|
胎盤が子宮口(胎児の出口)の一部または、全部をふさいでいる状態で、妊娠末期になると痛みを伴わないで出血したり、分娩時に突然多量に出血することもあります。 |
7. 過期妊娠 | |
|
|
予定日から2週間をすぎても生まれないときを過期妊娠といいます。 予定日を 過ぎると胎盤の機能が低下して、胎児に障害をきたすことがあるので、尿中ホルモンの測定や胎児心拍数変動検査をするなどして、胎児や胎盤の状態を監視する必要があります。 |
4.妊娠後半期に |
|
次のような症状があったら、定期診査を待たずに 1)出血 切迫早産、早産、前置胎盤 |
5.合併症
妊娠カレンダー |
|
以前に下記の病気になったり、現在もかかっている人は、 1)糖尿病 |
Home >>産科医療情報 >> 妊娠中の異常 |